CCNA 単語をわかりやすく解説 4
マルチキャスト
複数の端末に対して、同一のデータを送信する方法。複数のホストをグループ化し、IPアドレスをつけることで、1回の送信で多数に送りつけることができる。
マルチキャストスコープ
上位4桁 |
スコープ名 |
範囲 |
ff01 |
インターフェースローカル |
同一のノード内 |
ff02 |
リンクローカル |
同一のリンク内 |
ff05 |
サイトローカル |
同一のサイト内 |
ff8 |
組織ローカル |
同一の組織内 |
ff03 |
グローバル |
インターネット全体に届く |
リンクローカルアドレス
DHCPサーバが存在しないネットワークで利用される特別なIPアドレス。小規模なネットワークを利用する際に用いる。
「自己割り当てIPアドレス(AutoIP)」とも呼ばれる。
ランダムでIPアドレスを生成したあと、そのIPアドレスが同じネットワーク上で使われていないなら利用できる。
おすすめサイト
"特別なIPアドレス:リンクローカルアドレスについて"
IPv6アドレスを自動で生成する場合、
EUI-64というフォーマットを利用する。
EUI-64 リンクローカルユニキャストアドレスのインターフェイスIDを自動生成する際に利用する。フォーマットとしては、MACアドレスに『fffe』の16ビットを足しもの。
ICMPv6
IPv6用のICMP
ICMP TCP/IPでネットワークの確認応答をするためのプロトコル。
エラー通知 パケットが破棄された理由を送信元に通知する機能
近隣探索 同一セグメント上のデバイスのアドレスを調べる機能
標準Ping 普通のping
拡張Ping 様々なパラメータ設定ができる。特権モードでしか使えない。
NDP 近隣のデバイスを発見するプロトコル。NSを利用すると、MACアドレスとかを調べてくれる。IPv6アドレスを知るためには、RS、RAを利用する。
NDPによって以下の機能が実現される。
・MACアドレスの解決
・SLAAC アドレスの自動設定
・DAD 重複アドレスの検出
NDP
NDPはIPv6向けに開発されたプロトコルで、
データリンク層のアドレス解決に使用します。IPv6のARPといったところです。
ーNDP の主な機能ー
リンク上にある、近隣デバイスのMACアドレスを調べる。
アドレスに通信ができるかチェック
リンク上にあるルータの検出、パケットの送信先としての設定
SALLC
IPv6に標準で搭載されたアドレス自動設定機能。SLAACはICMPv6のNDPを利用して自動設定を行う。
EtherChannel(イーサチャネル)
複数の物理インターフェースを1つの論理インターフェースとして利用する技術。デバイス同士を複数の線で繋ぐが、1つの線っぽく扱うこと。L2でもL3でも利用可能。
リンクアグリゲーションともいう
EtherChannelを利用するメリット
通信速度が速くなったり、故障に強くなったりする。設定も一括でできる。負荷も分散。
EtherChannelでぴポートをまとめる際に、お互いのデバイスで共通の設定にすべきこと。
スイッチポートの種類
イーサネットメディアタイプ
速度とデュプレックス
ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲
割り当てるVLAN
トランキングモード
EtherChannelのネゴシエート
向かいのポートとネゴシエートしてEtherChannelを自動的に作成する。
PAgP シスコ独自のプロトコル
LACP IEEE 802.3adの制御プロトコル
ネゴシエートせずに静的に設定する場合、コマンドを利用する
構文 (config-if-range)#channel-group {channel-group-number} mode on
CDP
自分のデバイスの情報を教えるためのプロトコル。Cisco独自のプロトコル。隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する。
送信する情報としては、デバイスID、種類、プラットフォーム、接続しているインターフェースなどがある。
LLDP
自分のデバイスの情報を教えるためのプロトコル。IEEE標準のプロトコル。隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する。Cisco以外のデバイスの情報も獲得できる。
アドバタイズする情報
・シャーシID(装置の情報、MACプロトコル)
・ポートID(インターフェースの情報)
・TTL
VLAN
仮想的なLANを作る技術。ブロードキャストドメインを分割することができる。
PoE
LANケーブル経由で電力を供給する仕組み。電源に接続せずとも、スイッチから電力が供給される。
PSE給電装置。電力を供給するデバイス。
PD 電力の供給を上流デバイス。
STP
スイッチネットワークでループを防ぐために考案された機能。
まずルートブリッジが決まり、
ルートブリッジを最上流としてBPDUを下流スイッチに流していく
まず
ルートブリッジを決める。L2ネットワークの中で最もブリッジIDが小さいものをルートブリッジにする。
パスコスト ルートブリッジから距離を示す値。通信速度に応じる。自動的に設定されるが、手動で設定することも可能。
・ショートパスコスト STPとRSTPのデフォルトのパスコスト1〜65536の範囲から指定できる。
・ロングパスコスト MSTのデフォルトのパスコストで、1〜200,000,000の範囲)から指定できる。
さらに詳しく ⇨
STPについて詳しく
BPDU
Bridge Protocol Data Unit STPを使用しているスイッチ間で交換される情報。循環を防止する「スパニングツリー」で通信制御に利用される特殊なフレーム

主に含まれる情報(BPDUのフィールド内)
・Helloタイム(BPDUの送信間隔)
・ルートID(ルートブリッジのブリッジID)
・ブリッジID スイッチ自身のブリッジID。ブリッジIDは2byteのブリッジプライオリティと6byteのMACアドレスの計8byteで構成されている。
・パスコスト ツリーの中心であるルートブリッジに至るまでの距離。自動で計算される。
・ポートID
ブリッジID
STPのルートブリッジを確定するためのID。

ブリッジプライオリティとMACアドレスから構成される。
ブリッジプライオリティ スイッチの優先度を表す値。
値の小さいスイッチが優先される。
ケーブルの選択
ネットデバイスのグループを2つに分ける。ネットワーク層以上に存在するデバイスと、データリンク層・物理層に位置するデバイス。
グループ内は、
クロスケーブルで繋ぎ、異なるグループとの接続は
ストレートケーブルを使用する。
ネットワーク層以上に存在するデバイスのポートは
MDIといい、
データリンク層・物理層に位置するデバイスのポートは
MDI-Xという。
シリアル通信を使用する際には、
シリアルケーブルを使用する。
Ciscoのインターフェースコンフィグレーションモードで利用するコマンド
(config)interface インターフェスコンフィグレーションモードに移行
(config-if)no-shutdown インタフェースの有効化
(config-if)shutdown インタフェースの無効化
(config-if)description インターフェースのコメント(説明文)を追加。設定には関係しない
(config-if)duplex インターフェースの通信方式の指定
・full 全二重方式にする
・half 半二重方式にする
・auto デフォルトではコレ。相手の機器とネゴシエーション(相談して決める)
コメントを作る
プログラミングでよく利用されるコメント。コマンドでも作成することが可能。
(config-if)#description 動作に影響することはありません。
Cisco機器の時間設定
タイムゾーンの設定
(config)#clock timezone {ゾーン名} {時} [分]
システムクロックの手動設定
#clock set { 時:分:秒 日 月 年 | 時:分:秒 月 日 年}
ハードウェアクロックの手動設定
#calendar set {時:分:秒 日 月 年}
システムクロックとハードウェアクロックの同期
#clock update-calendar
異なるネットワークに属するスイッチにTELENETする
そのために必要な設定
・管理インターフェースへの「IPアドレスの設定」と有効化
・デフォルトゲートウェイの設定
・VTY(Virtual TeletTYpe)ポートに対するパスワードの設定(TELNET接続を認証するための設定)
スイッチにIPアドレスを割り当てるためには、物理インターフェースではなく、管理インターフェースに対して、IPアドレスの設定を行う必要がある。
TELNET
遠隔操作するために使用するプロトコル。ポート番号23
遠隔操作する場合にパスワードが要求される。
現在は、
SSHが主流となっている
(通信が暗号化されるため)
interfaceモード
グローバルコンフィグレーションモード(様々なコマンドにアクセスできる)から、
インターフェースコンフィギュレーションモードに移行する際にに利用する。
インターフェースコンフィギュレーションモード VLANやIPアドレスを割り当てたり、インターフェース、ポートチャネル、などの設定が行ええる。
拡張traceroute
パラメータが指定できる。特権モードのみで使用可能。
・宛先IPアドレス
・送信元IPアドレス
・送信するプローブパケットの数の指定
・最小・最大のTTLの指定
ネイティブVLAN
IEEE 802.1Qでサポートしている機能。
フレームにタグを付けないという特徴を持っている。
ネイティブVLANとは、トランクリンク(トランクポートに接続されているリンク)上でイーサネットフレームを転送するときに、例外的にVLANタグを付加しないVLAN。
VLANで通信するためには、イーサネットフレームを転送するべきVLANをきちんと認識できなければいけない。ネイティブVLANはVLANタグでVLANを認識できません。ネイティブVLANでは、「対向のスイッチ同士でネイティブVLANの設定を合わせる」
そのため、IEEE 802.1Qに対応していないデバイスと互換性を持たせることができる。
スイッチを管理するトラフィック(CDPやSTPDTP)の送受信で利用される。
コマンド
『switchport trunk native vlan {VLAN番号}』
ネイティブVLANを確認する方法 show interfaces trunk
DTP
スイッチとスイッチを接続したポートでネゴシエーションして、スイッチのポートを自動的にトランクポートまたはアクセスとして動作させるCisco同時のプロトコル
【スイッチポートモード変更(DTPの設定)】
コマンド:
(config-if)#switchport mode {access | trunk | dynamic {auto | desirable}}
・switchport mode access 自分のポートをアクセスポートにする。
・switchport mode trunk 自分のポートをトランクポートにする。通信しているポートもトランクポートにするためにDTPを送信する。
・switchport mode dynamic auto 通信しているポートによって自動でポートを変更する
・switchport mode dynamic desirable 通信しているポートによって自動でポートを変更する。トランクポートにするためにDTPを送信する
アクセスポートとトランクポート
スイッチのポートはどのVLANに対応しているかという観点でアクセスポートとトランクポートに分類される。
アクセスポート 1つのVLANに対応。PCを接続するポートに利用される。
トランクポート 複数のVLANに対応し、スイッチ同士やルータの接続するポートに利用される。
WLC
無線LANコントローラ。無線LAN(Wi-Fi)を利用する際に、
複数台の無線LANアクセスポイントを管理する装置。
WLCには以下のQoSプロファイル(QoSの設定)が用意されている
Platinum 音声通信を行うのに適している
Gold 高画質のビデオ通信に適している。
Silver デフォルト。
Bronze ゲスト用。最小の帯域幅。
WLCを操作したいときはブラウザを利用する
インターフェースコンフィグレーションモード
『(config-if)#』と表示される。
IPアドレスの設定やインターフェースの有効化/無効化などの設定ができる。
デバイスの設定は、
グローバルコンフィグレーションモードで行う。
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